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正しいヘアドライが毎日の仕上がりを左右する
「髪が広がりやすい」「朝のセットが決まらない」と悩む人の多くが、実は“乾かし方”を正しく行えていないケースがあります。毎日のドライは、髪を整えるうえで欠かせない工程であり、ちょっとした意識の違いによって仕上がりのまとまりや扱いやすさに差が出やすくなります。
正しい方法で乾かすことで、髪の形が整いやすくなり、翌朝のスタイリングもスムーズに。この記事では「誰でも今日からできるヘアドライの基本」を、順を追って丁寧に解説します。
自然乾燥はなぜおすすめされないのか
お風呂上がりに髪をそのままにしておくと、乾くまでに時間がかかり、その間に髪の形が不安定になりやすくなります。さらに、濡れた状態は髪が絡まりやすく、摩擦によるストレスが生じやすいため、自然乾燥は避けたほうが無難です。
特に根元は乾きにくく、湿気が残ったままだとスタイリングがしづらくなることも。ヘアドライは習慣化することで、毎日の仕上がりに差がつきます。
正しいドライは“根元から”が基本
髪を乾かす際は、毛先からではなく根元から乾かすのが正しい順番です。根元は水分が多く、乾きにくいため、放置すると全体の形も不安定になりがちです。根元を先に乾かすだけで、髪全体が立ち上がりやすくなり、仕上がりにハリが生まれます。
根元が乾いてから中間、最後に毛先と徐々に乾かすことで、短時間でムラなく乾きます。
ヘアドライ前の準備が仕上がりを左右する
タオルドライは「水分を吸わせる」イメージで
まずはタオルで余分な水分をしっかり吸い取ることが大切です。こすらず、タオルを髪に押し当てて吸水させるイメージで行うと、髪へのストレスが少なく、乾く時間も短縮できます。
毛先をタオルで挟んで軽く押すようにすると、効率的に水分を取ることができます。可能であれば吸水性の高いタオルを使うのもおすすめです。
乾かす前に髪を軽くとかす
髪が絡まった状態でドライヤーの風を当てると、引っ張りによるストレスがかかりやすくなります。タオルドライ後に手ぐしや目の粗いコームで毛流れを整えるだけで、風が通りやすくなり、乾燥時間も短くなります。
髪の分け目を整えておく
乾燥後に分け目を変えたい人もいるかもしれませんが、濡れている段階で分け目を整えておくと、ドライ後の仕上がりがスムーズになります。髪が濡れているときは形がつきやすいため、乾かす前の準備がとても重要です。
正しいヘアドライの実践ステップ
ステップ①｜根元からしっかり乾かす
髪を乾かすときは、まず根元を指で軽く持ち上げながらドライヤーを当てていきます。根元は特に湿りやすく、乾くのに時間がかかるため、最初にしっかり乾かしておくと全体の乾燥がスムーズです。
ドライヤーは頭皮に近づけすぎず、約15〜20cmほど離して使うのが理想。近づけすぎると熱が集中しやすいため、軽く振りながら風を当てると乾かしすぎを防げます。
ステップ②｜中間から毛先へと乾かす
根元が乾いたら、次は髪の中間部分へ移ります。ここでは髪の流れに沿って上から下へ風を当てることがポイントです。風を下方向に当てることで、髪の面が整い、手ぐしでなでるだけでまとまりやすくなります。
毛先は最後に乾かすのが基本で、風を当てすぎるとパサつきの原因になりやすいため、乾ききる少し手前で弱風に切り替えるのがおすすめです。
ステップ③｜手ぐしで方向づけしながら乾かす
ヘアドライは、手ぐしで毛流れを整えながら行うことで仕上がりが安定します。特に前髪やサイドなど、クセがつきやすい場所は手で方向を作りつつ乾かすとスムーズです。
髪を軽く引っ張りながら風を当てると、ふんわり感を出したり抑えたりと、好みによって調整しやすくなります。
ステップ④｜仕上げは冷風で整える
髪がほぼ乾いたら、最後に冷風を使って仕上げます。冷風は髪の形や流れを安定させる役割があり、熱で温まった髪を整えながらクールダウンさせることで、仕上がりのまとまりが出やすくなります。
冷風を根元から毛先までまんべんなく当てることで、全体の方向が整い、スタイリングしやすい状態になります。
ステップ⑤｜ボリュームを出したい・抑えたい部分を調整
トップにボリュームを出したい場合は、根元を軽く持ち上げながら風を当てると立ち上がりやすくなります。逆に、ボリュームを抑えたい場合は、手で軽く押さえながら上から風を当てると落ち着いた仕上がりになります。
この「風の方向」と「手での調整」が、毎日のヘアドライで変化をつけられる重要なポイントです。
ステップ⑥｜毛先の仕上げは優しく整える
毛先は乾燥しやすい部分のため、乾かしすぎを避けることが大切です。全体の8〜9割が乾いた段階で毛先を整えるように風を当て、必要に応じてヘアオイルなどで軽く手触りを整えると、仕上がりが滑らかになりやすくなります。
より仕上がりを良くするための応用テクニック
仕上げに使うヘアケアアイテムの選び方
ヘアドライ後に使うオイルやミルクは、髪の手触りや仕上がりを整えるのに役立ちます。アイテムは髪質や好みの仕上がりに合わせて選び、つけすぎに注意しながら少量ずつなじませていくのがポイントです。
毛先を中心に手のひらで包み込むようにつけることで、自然なまとまり感を出しやすくなります。
スタイリングを意識した乾かし方の工夫
翌朝のスタイリングを楽にしたい場合、乾かす段階で全体の方向や毛流れを整えておくと扱いやすくなります。特に前髪やトップは、乾かす途中で軽く動きをつけながら風を当てるだけで、自然な形がつきやすくなります。
髪を無理にまとめようとせず、“優しく形づける”イメージで乾かしていくと柔らかい仕上がりになりやすいです。
夜に乾かす場合の注意点
夜に髪を乾かす際は、完全に乾かすことが重要です。半乾きのまま寝ると、寝返りによる摩擦で髪が乱れ、翌朝のセットがしにくい状態になることがあります。特に根元は乾きにくいため、最後に冷風を使ってしっかりチェックするのがおすすめです。
完全に乾かしておくことで、寝ている間も形が安定し、朝のスタイリングに時間がかかりにくくなります。
朝の時短につながる“夜ドライの工夫”
忙しい朝の時間を短縮したい場合は、夜のヘアドライでできるだけ整えておくことが大切です。髪の流れ、ボリューム、分け目の位置を整えた状態で乾かすことで、翌朝は軽い手直しだけで仕上がりやすくなります。
さらに、前髪や気になる部分だけ軽くブローしておくと、朝のスタイリングが驚くほど楽になります。
ヘアドライで気をつけたいポイント
ドライヤーを近づけすぎない
ドライヤーを頭皮や髪に近づけすぎると、熱が集中してしまい、乾かしすぎや熱の偏りが生じやすくなります。基本は15〜20cmほど距離を取ることを意識し、動かしながら風を当てるのがコツです。
乾かしすぎを防ぐ
髪は乾かしすぎると硬く見えてしまうことがあります。特に毛先は過乾燥になりやすいため、毛先が完全に乾く少し手前で弱風に切り替えると、柔らかい仕上がりを保てます。
風の当て方で仕上がりが変わる
髪の表面を整えたい場合は、上から下に風を当てることがポイントです。風を下方向に当てることで、表面が整い、手ぐしだけでもまとまりやすくなります。
逆にボリュームを出したい部分には下から持ち上げるように風を当てるなど、場所によって使い分けると、自然な仕上がりになります。
まとめ：毎日のドライでヘアスタイルは変わる
基本を押さえるだけで扱いやすい髪へ
ヘアドライは「乾かすだけ」の工程と思われがちですが、意識するポイントを押さえることで、髪の扱いやすさが大きく変わります。重要なのは、根元から乾かすこと、風の方向を意識すること、最後に冷風で整えることです。
今日からできる小さな習慣が大きな差を生む
毎日の習慣は無理のない範囲で続けることで効果を実感しやすくなります。忙しい日でも「タオルでしっかり水分を取る」「根元から始める」など基本の部分だけを意識するだけで、仕上がりの違いを感じられるでしょう。
自分の髪質や生活習慣に合わせて乾かし方を工夫しながら、心地よいヘアケア時間を楽しんでください。
